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釧路の魅力は湿原に

道東最大の街、釧路は、広大な釧路湿原を流れる釧路川の河口に開けた日本有数の漁港として発展した町です。

霧の発生する日が年間100日以上もあることから『霧の町』とも呼ばれ、独特の雰囲気を醸し出しています。

この釧路市の背後に広がる釧路湿原は、その広さおよそ2万6千ヘクタール。

東京都がすっぽりとおさまってしまうというスケールの大きさは、もちろん日本最大で、天然記念物のタンチョウをはじめとする野生動物のサンクチュアリです。

いまや北海道の観光を代表する、この雄大な風景ですが、幕末から明治初頭にかけて、湿原全体を水田に変えてしまおうという大胆な計画もあったとか。

実はこれを阻止したのが、湿原を優しく包みこむ霧の存在でした。

湿原そのものは水田に最適なのですが、この冷涼な霧のため稲作ができず、開発を免れたのです。

かつての開拓時代には、手に負えない不毛なエリアとしか映らなかったようですね。

その後も周辺部では、農地化、宅地化が進み、開発の波が押し寄せていました。

しかし、昭和55年、わが国初のラムサール条約指定湿地として登録されたことで、その貴重な生態系が残された自然環境が認知され、さらには昭和62年、国立公園に指定されたことにより、ますます保護の気運が高まりました。

釧路湿原は、湿原を東方向、西方向の大きくふたつのブロックに分けて観光するのが一般的です。

湿原東方向は、ゆったりしたスピードでのんびり湿原を走る列車『くしろ湿原ノロッコ号』を利用するのがオススメ。

もちろん、列車から湿原のパノラマを眺めるだけでなく、下車して散策できたり展望台から一望したり、レンタサイクルやカヌーに乗って湿原を間近で体験する、といったことも楽しめます。

西方向は、まず、釧路駅から路線バスやレンタカーで、釧路市湿原展望台へ。

ここから木道をぐるりと散策することができます。

釧路湿原の自然を満喫するには、やはり時間をかけたいところですが、なんといってもスケールがけた違いですから、どちらか一方を選ぶことになるのも仕方ないこと。

もちろん、観光を釧路湿原オンリーに絞ってみるのも、贅沢な楽しみ方といえるでしょう。

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