北海道はどうでしょう > 文化と歴史を勉強しよう

文化と歴史を勉強しよう

『日本書紀』に「658年、阿倍比羅夫が船団を率いて遠征した」との記述があり、北海道が文献に現れた最初といわれています。

その後も幾たびかの遠征が行なわれ、鎌倉時代以降、和人=本州に住む日本人の移住が盛んになっていきました。

さて、この雄大な北海道の歴史を語る上で欠かせないのは、先住民族アイヌの文化です。

現在、200以上ある北海道の市町村の8割以上の地名が、アイヌ語に由来しているといわれているほど。

現在では『北海道』と呼ばれていますが、もともとの呼び名は『アイヌモシリ』。

アイヌ=人、モ=静か、シリ=大地、という意味をもち、自分たちが住むこの大きな北の島を『人の住む静かなる大地』と呼び、暮らしてきたのです。

そもそもアイヌ語は日本語とは全く別の言葉で、全国各地でいうところの『方言』とは違うため、北海道の地名は読みにくいものが多くなっています。

つう、地名は『○○坂』『△△山』『××沢』というように、その環境に由来したものが多く、漢字からあたりの昔の風景を想像できるということは、みなさんもご存知でしょう。

しかし、北海道の地名は、アイヌ語の音だけをそのまま漢字に当てたものなので、旅行で訪れて、漢字からその土地柄を知ろうとしても、実は意味がないのです。

たとえば、『登別』。

「どこかへの登り口があって、道が別々になっていて・・・」などとついつい考えてしまいませんか?これは、アイヌ語で『ヌプル・ペッ=にごった川』という意味で呼ばれていたのを、和人が後から『登別』という漢字をあてたもの。

北海道では、地名の最後に「内」「尻」「別」といった漢字がつく地名は、ほぼ、アイヌ語の地名と思って間違いないとか。

ナイ=沢の意味で「内」の字が、シリ=土地を示す言葉で「尻」の字が、それぞれ当てられたというわけです。

アイヌ語はかなり日本語にとってかわられましたが、現代でよく耳にする言葉にもアイヌ語があること、ご存知ですか?「シシャモ」や「ラッコ」「トナカイ」などが、実はアイヌ語なんです。

アイヌ民族の文化は文字を持たず、その歴史は口承で伝えられてきました。自然はもとより、動物、日々使う道具に至るまであらゆるものにカムイ=神が宿るとするその宗教観は、厳しい北の大地を逞しく生き抜いてきたアイヌの人々の、大自然への敬意と畏れの表れでしょうか。

北海道の各地に、専門の博物館や資料館がありますから、観光のプランに組み込んで、ぜひ、訪れてみたいものです。