北海道の冬を代表するもの、それはオホーツクの流氷観光ではないでしょうか。
1月下旬から3月下旬にかけての、まさしく極寒の厳冬期、北海道北東側のオホーツク沿岸の海面を真っ白に埋め尽くす流氷。
この氷の群は、いったいどこからやってくるのでしょうか。
本来なら、極地付近でしか見られないはずの流氷が、ヨーロッパなら地中海沿岸、アメリカならカリフォルニアの少し北あたりと同緯度の網走で、どうして観測できるのでしょうか。
さあ、ここで、オホーツクの流氷ができる仕組みをご紹介しましょう。
まずは、理科の実験を思い出してみてください。
真水は0度で凍りますね。
しかし、塩分が多く含まれる海水は、波や海流の影響もあり、なかなか凍りにくいものなのです。
ところが、オホーツク海は、他の海に比べ、塩分濃度が低いという特徴があります。
なぜなら、シベリア大陸から流れ出すアムール川の大量の水が注ぎ込んでいるからです。
冬のはじめ、アムール川から流れこんだ水が、オホーツク海の表面に塩分の薄い層を作ります。
それが寒さでシャーベット状態になり、こうして生まれた小さな氷が、波と風により押し出され、南下していくうちに互いに合体して大きく成長し、やがて北海道沿岸にまで到達するのです。
大自然の神秘を感じますね。
この流氷観光には、網走と紋別から出港する観光砕氷船を利用しましょう。
網走から出港するのは、南極観測船と同じ仕組みで氷に乗り上げながら船体の重みで砕いて進む大型船『おーろら』『おーろら2』、紋別からは、船首に取り付けられた特殊なロータースクリューで氷をガリガリ砕いて進む、その名も『ガリンコ号』が、流氷の海を豪快に体験させてくれます。
どちらも、シーズン中はツアー客で満席になることもありますから、あらかじめ予約しておきましょう。
船からだけでなく、流氷体験で最近人気急上昇なのが、ドライスーツの改良版を着て流氷の上をツアーする「流氷ウォーク」や、水陸両用車を使った「流氷ドライブ」。
流氷の下にもぐる「流氷ダイビング」、こちらは経験者に限定されますね。
どんなカタチでも、一度は流氷に出会いたいものです。